【2015年01月】レベル5のオーロラをデジカメで撮影したときの設定の話
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普段はカメラのオートモードに頼った撮影手法ですが、オーロラを撮るときにはさすがにそれでは通用せず、説明書とにらめっこしながら設定しては試してを繰り返し、ようやくキレイに撮影できたときの設定の話を書きます。
※ちなみに撮影に使用したデジカメは「コンパクトデジタルカメラ」(通称コンデジ)です
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目次
撮影当時使っていたカメラ
Canon PowerShot G7X
購入時に気にした性能
- 約2,020万画素
- 焦点距離 8.8(W)-36.8mm(T) [24(W)-100mm(T)]
- 光学ズーム 4.2倍
- ISO 125~12800
- SDメモリーカード
- 静止画 JPEG(5472×3648)
- 動画 MP4(1920×1080)
だいたいデジカメを買うときは静止画と動画のどちらも撮れて、尚且つ動画録画をボタン一つで操作可能なものを選んでます。あとはある程度接写と望遠が可能な… 言うなればどれかに突出してるわけではないけど平均的に良いもの+当時見比べた機種の中で起動から撮影までのスピードで体感の良かったこの機種を選びました。
その他の特徴: タッチパネルディスプレイ、ディスプレイ18度回転可、Wi-Fi通信も可(使ってないけど)
- Canon PowerShot G7 X仕様
- PowerShot G7 X Mark II 製品マニュアル(MarkIIしかなかった… だいたい同じ?)
- 撮影モード一覧表
オーロラ撮影場所・日時
場所はカナダのイエローナイフ、オーロラビレッジ。日時は2015年01月09日(金)~11日(日)の三日間、22時~01時くらいです。オーロラレベルは三日間とも最高のLevel5でした(観測地のオーロラビレッジ基準)。
- AuroraVillage-Yellowknife-NT-Canada
- AURORA VILLAGE/1月 JANUARY 2015
- AURORA FORECAST(3日間のオーロラ予測)
- AURORA FORECAST/Yellowknife, NT(一週間のオーロラ予測)
最終的に上手に撮れた時の設定
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 10.0s (シャッタースピード)
三脚を使ってISO400でレンズ絞りは全開の10秒シャッター開けっ放しで撮りました。レンズの焦点距離と露出補正はデフォルトの状態です。
今回使用した「Canon PowerShot G7X」はパワーをオフにするといつの間にか事前の設定がデフォルトに戻るという現象が度々起こっていたので下記のような設定で「カスタムモード」を活用しました。
カスタムモードの活用法
登録した撮影設定を使用するモード。カメラ上部の「モードダイヤル」を「C」に合わせるとカスタムモードになる。登録の仕方は以下。
- マニュアルモード等で各種保持したい設定に調整する(ISO、F値、シャッタースピードなど)
- 「MENU」ボタン > カメラマークタブ(一番左)> ホイールの上部押下 > 「カスタム登録…」と遷移
- 現在の設定を登録しますか? > 「OK」を選択
- モードダイヤル「C」でいつでも保存した設定を使用可能
各用語の簡易解説
自分のメモも兼ねて。
- ISO感度(ISO) … 光の感度。値が高いとシャッタースピードが上がり、動きの速い被写体もブレずに撮影できるが、値を上げすぎると画像が粗くなる、ざらつく
- レンズの焦点距離(mm) … 値が小さいと引きで写る/広い範囲が写る(画角が広い)。値が大きいと遠くのものが写る/望遠が効く(画角が狭い)
- 露出補正量(ev) … 値がプラスだと明るく、マイナスだと暗く補正される
- レンズ絞り値(f) … 値が小さいほどレンズが明るくなる(取り込む光の量が増える)
- シャッタースピード(s) … シャッターが開いている時間。今回のように夜空を撮るときは遅くする(シャッターを長く開けておく)
参考
- シャッタースピード / Nikon デジタル一眼レフカメラの基礎知識
- F値 / Wikipedia
- ISO感度 / Nikon デジタル一眼レフカメラの基礎知識
- 焦点距離と画角 / Nikon デジタル一眼レフカメラの基礎知識
普段の撮影時の設定
- ISO 125 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/4 (レンズ絞り値)
- 1/100 (シャッタースピード)
比較までにカナダのバンクーバーの街中で撮った写真です。たしかこの日は晴れ。上部の木々で直射日光は無かったかもしれませんが、暗くはなかったと思います。カメラモードは「P」(プログラム) か「A」(オート) で基本カメラ任せな設定。
以下、オーロラ撮影遍歴をご覧ください。
オーロラ撮影一日目
三脚の用意がなかったので固定した撮影もできなかったため「とにかく明るく設定すれば写るんじゃん!?」ってことでISOを上げまくって撮影。結果夜なのに昼間みたいな空の明るさ&画質の粗さという無残なことに…
- ISO 6400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 0.8s (シャッタースピード)
- ISO 3200 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 1.3s (シャッタースピード)
- ISO 6400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 1.0s (シャッタースピード)
オーロラ撮影二日目
前日のISO上げに頼った撮影方法ではダメだとわかったので今度はシャッタースピードを遅らせて撮影。この時もケチって三脚レンタルをしなかったので通路脇にある木の杭の上とかにカメラを固定して頑張って撮影。場所や角度が限定されるし微妙にブレが生じてしまった…
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 30.0s (シャッタースピード)
- ISO 800 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 3.2s (シャッタースピード)
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 5.0s (シャッタースピード)
オーロラ撮影三日目
ようやく三脚をレンタル。前日までの反省を生かし、位置や角度をしっかり固定、ISOを400前後、シャッタースピードを5~10秒に設定して撮影。前日までとは全然違う!
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 10.0s (シャッタースピード)
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 20.0s (シャッタースピード)
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 5.0s (シャッタースピード)
- ISO 400 (ISO感度)
- 8.8mm (レンズの焦点距離)
- 0ev (露出補正量)
- f/1.8 (レンズ絞り値)
- 5.0s (シャッタースピード)
まとめ(自身の教訓)
- 最低限の用語(ISO・F値・シャッタースピード)と役割は知っておく
- カメラの設定の仕方を把握しておく
- 三脚は絶対使う
- 長時間のカメラの細かな設定は指先が寒くて持たない
- 休憩所に入るとき、中と外の温度差による結露でレンズが凍らないように気を付ける
以上、オーロラに限らず何かの撮影時にお役に立てれば光栄です m(_ _)m
後悔: なんで三脚持って行かなかったかなぁ… orz
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